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スムージーとは? その正体と歴史:語源や初期のレシピも紹介

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日本でも、野菜や果物がたくさん摂取できる「健康ドリンク」として定着してきた、グリーンスムージー。毎日の食生活に取り入れている人も多いのではないでしょうか?

でも、いざ「スムージーって何?」と聞かれると、案外答えられないものですよね。スムージーって、一体どこから来た何者なのでしょうか? 

そんな疑問に答えるため、今回は、アメリカでスムージーを飲み続けて10年以上になる私が、スムージーの正体とその歴史を、初期のレシピやスムージーの語源とも合わせて、パパっと分かりやすく解説したいと思います。 

これを読めば、あなたもスムージー通です!

スムージーとは

概要

スムージーとは、生の野菜や果物を主にブレンダー(アメリカ英語でミキサーのこと)でピュレ状にした飲み物のことです。

発祥地

スムージー発祥の地はアメリカですが、似たような飲み物は世界各地で昔からあったようです。

インドのヨーグルトドリンク「ラッシー」も、どことなくスムージーに似てるよね。

誕生と普及

スムージーは、「ブレンダーの発明と進化」と共に広がっていきました。

世界初のブレンダーは、1922年にシカゴで誕生したと言われています。1937年に同じくシカゴで飲食業界向けに開催されたトレードショー(National Restaurant Show:ナショナル・レストラン・ショー)で、ワーリング社(Waring)が最新型のブレンダー「マジック・ミキサー」を発表すると、瞬く間に人気を呼び、1940年代には、レストランやバーで必ず設置される調理器具へと成長しました。

その後、「お店で飲むフローズンカクテルやミルクシェイクが家で作れる」と話題を呼び、一般家庭でのブレンダー使用が広まり、それと同時にスムージー文化も急速に普及しました。

ヘルスコンシャスな(健康意識の高い)アメリカ人の中には、「グリーンスムージーはもっと前からあった!」「1920年代から愛飲していた人もいる!」と、主張する人もいます。

きっと、本当のことでしょう。

しかし、スムージーとは結局のところ野菜や果物を液状にしただけのシンプルな飲み物です。

ですので、いろんな場所で同時に似たような飲み物が飲まれ始めていたと考えられ、残念ながら、スムージーの真の発案者を特定するのは難しいでしょう。

初期のレシピ

ワーリング

初期のブレンダーに付いてくるレシピ冊子には、スープ、カクテル、サラダドレッシングなどと並び、スムージーのレシピも掲載されていました。

スムージーを世間に広めたのはワーリング社だと考える人が多いのですが、その理由のひとつが、当時ワーリングの社員だった、メーベル・ステグナー(Mabel Stegner)さんが書いたレシピだと言われています。

1952年には、ステグナーさん著のレシピ本『Electric Blender Recipes(エレクトリック・ブレンダー・レシピ)』が出版されているのですが、実はうちにもその本があります。 220ページにもわたり、ブレンダーを使ったレシピが紹介されている、厚さ2.5センチほどの本です。

飲み物のレシピの中には、にんじん、セロリ、トマト、ウォータークレス、きゅうり、パセリなどを使用した、今で言うところの「グリーンスムージー」のレシピもちゃんとあります。

かなり昔に中古で買った本ですが、カバーはボロボロですが、中はまるで新品。ブレンダーブームに乗って買ったけど、使わずに終わってしまったパターンでしょうか。。。

バイタミックス

アメリカには、プロ仕様のハイパワーブレンダーで有名な会社が何社かありますが、その中でもおそらく健康志向の人の間で一番支持されているのが、バイタミックス(Vitamix)社です。

創設者のウイリアム・グローヴァ―・バーナード(William Grover Barnard)さんは、元々ナチュラル・フード・インスティテュート(The Natural Food Institute)という会社を経営しており、健康関連の商品を取り扱っていました。

バーナードさんは、食事が健康に与える影響や、ホールフード(未加工の食材そのもの)から摂取できるビタミンやミネラルの大切さを伝えることに情熱を燃やしており、1937年にブレンダーと出会うと、すぐさまVitamix(バイタミックス社のブレンダー)を販売し始めたそうです。

彼は、1949年に初めて自らインフォマーシャル(テレビショッピング)に登場し、その熱弁をふるったことで有名です。YoutubeのVitamix公式サイトに動画がありますので、気になる方は見てみてください(動画:Original 1949 Vitamix Infomercial – Papa Barnard)。

ちなみに、その時のレシピは、パイナップルジュース、ニンジン、生卵(殻ごと)、レーズン、ピーナッツ、りんご(皮ごと)、ほうれん草、きゅうり、セロリ、バナナ、氷でした。

美味しいとは思えないけど、、、健康への情熱が伝わってくるレシピよね!

語源

最後にスムージーの語源です。

スムージー(Smoothie)と言う単語は、野菜や果物をピュレ状にしたドリンクを説明するために生まれた言葉ではありません。Smooth(スムーズ:なめらかな)にieを付けて、「なめらかなもの」と言う意味にした、もともと存在していた英単語です。

現代のアメリカでは、「スムージー」と言われて飲み物以外を想像する人はいないと思います。

しかし、一昔前は、工場の機械類から新型のブラジャーまで、なめらかな見た目・触り心地・使用感であるものや、なめらかな動きをするものは、しばしば「スムージー」という愛称で呼ばれていました。

先に紹介した、『Electric Blender Recipes』では、スムージーは、ブレンデッドビバレッジ(ブレンダーなどで混ぜられた飲み物)、カクテル、ヘルスカクテル、ネクターなどと呼ばれています。

この本の中には、スムージー(つづりはSmoothee)と言う単語も出てきますが、主に牛乳やヨーグルトを使った甘いドリンクをそう呼んでいたようです。

スムージーと言う言葉が、本格的に健康的なドリンクの名前として定着し始めたのは、おそらく1960年代にアメリカ西海岸でヒッピーを中心とする健康ブームが起こった頃だと思われます。

色んな呼ばれ方をへて、スムージーに落ち着いたんだね!

まとめ

いかがだったでしょうか。スムージーの概要とその歴史をご紹介しましたが、気になることはありましたか? 

意外と歴史は長く、奥が深いドリンクだということが分かっていただけたのではないかと思います。

ブレンダーを発明した人も、まさか自分の発明が100年近くも経って、ここまで健康・美容ブームの中心的存在になっているとは思ってもみなかったでしょうね。

ブレンダーの発明と、スムージーというコンセプトを広げてくれた先人たちに感謝して、今日も美味しくスムージーをいただきましょう!

参照

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