食中毒など「メロンで腹痛になる理由6つ」と、腹痛を防ぐ方法

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甘くてみずみずしいメロン。おそらく日本人が一番好きなフルーツの1つではないでしょうか? 

高級フルーツとして知られていますが、最近は比較的安い海外輸入の品種も増えてきて、口に入る機会も多くなってきました。

しかし、実はメロンで腹痛を起こす人はとても多いんです! 

そこで今日は、メロンで腹痛が起こる原因と、腹痛予防のヒントをご紹介したいと思います。

メロンによる腹痛の原因6

それではさっそく、メロンによる腹痛の原因を見ていきましょう。

食中毒

「食べたメロンの味が苦いような変な味だった」という場合には、食中毒の可能性があります。

メロン自体が、ばら色かび病というカビ感染による病気にかかっていた場合、メロンはカビ菌と戦うために、 ククルビタシンという天然の毒素をたくさん分泌します。

この毒素が増えすぎると、人間が食べた時に、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が出ると言われています。

また、メロンの皮には雑菌が付着しやすい上、洗い流すのも難しいですので、皮に付着した菌で食中毒を起こすこともあります。

その大半は、一般細菌による食中毒ですが、ごくまれに、リステリア菌による食中毒になることもあります。

リステリア菌は、サルモネラ菌やボツリヌス菌同様、食品媒介性細菌の中でも特に毒性が高く危険だと言われる菌です。

ソフトチーズなどに付着することが多い菌ですが、メロンなどのフルーツから検出されることもあります。

日本では、報告例が少ないと言われるリステリア菌による食中毒ですが、アメリカでは毎年のように中毒者が出ています。

CDC(Centers for Disease Control and Prevention:アメリカ疾病予防管理センター)の報告によると、毎年数件のリステリア菌による集団食中毒が、アメリカ国内で発生しています。

最後にメロンに付着したリステリア菌による集団食中毒が起こったのは、2011年のカンタロープメロンによる食中毒です。

28州にわたり147人が感染し、143人が入院。そのうちの33人が死亡し、メロンは回収されました。

この死亡者数は、アメリカの集団食中毒事件の歴史の中でも、歴代2位の記録となっています。

ちなみに、死亡者数歴代1位は、1985年にカリフォルニア州で起こった集団食中毒ですが、これもチーズに付着したリステリア菌が原因でした。

リステリア菌による食中毒は、健康な大人であれば、軽い症状で済むことほとんどですが、子供や高齢者の間では死亡のリスクが高く、また、母体から胎盤を介して胎児に感染した場合には、早産や死産の危険性があるとされています。

アレルギー

「メロンを食べると、いつもお腹の調子が悪くなる」という人は、メロンにアレルギーがある可能性があります。

特に、 イネ科のブタクサで花粉症が出る人は、メロンやスイカにもアレルギー反応が出る人が多いようです。

果物のアレルギーと言えば、口やのどがかゆくなったり、蕁麻疹が出るイメージですが、お腹が痛くなる人もいます。

また、アレルギーと診断されるレベルでなくとも、メロンが体に合っていない場合もあるでしょう。

熟れすぎている(腐っている)

元々甘いメロンは「完熟」と「腐敗」の境目を見分けるのが難しいため、「これぐらい大丈夫かな?」と思って食べたら、実は腐っていてお腹を壊した、というケースも多いようです。

糖質が発酵してアルコールのような匂いがしたり、舌がピリピリするほど「甘い」と感じる場合には、腐りかけている証拠ですので、すぐに食べるの止めましょう。

熟れていない

メロンに限らず、熟していないフルーツは、消化がしずらいですので、食べると消化不良になり、腹痛や下痢などの原因になることがあります。

食べ合わせが悪い

メロンは、ほかの食品との食べ合わせが難しい食品です。

実は、メロンによる腹痛の原因で、一番多いのがこれではないかと思います。

90%以上が水分であるメロンは、体内に入ると、瞬く間に消化されます。20分~30分もたてば、消化が完了しているイメージです。

しかし、そのほかの食品は、通常消化に3~6時間はかかります。

ですので、一緒に食べてしまうと、消化不良を起こすことがあります。

具体的には、ほかの食品と一緒に3~6時間もかけてメロンをゆっくり消化すると、その間にメロンの糖質が発酵してガスが発生し、お腹の張りや、腹痛の原因になってしまうということです。

水分が多すぎる

「食べ合わせが悪い」にも関連していますが、メロンにはたくさんの水分が含まれています。

「食事中や食事の直後にガブガブ水を飲むと消化に悪い」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは、多量の水分で胃液が薄まると、消化作業がスムーズに行われないとの考えからです。

これと同じ現象が、食事と一緒、または食事の直後に、メロンをたくさん食べた場合にも起こる可能性があります。

メロンによる腹痛を避けるためのヒント

食中毒や消化不良は、100%避けられるものではありませんが、出来るだけ安全にメロンを楽しむためのヒントをまとめてみました。

皮の取り扱いに注意

メロンを洗ってから切る人は少ないかもしれませんが、皮は食卓に上るまでに色んな人が触っています。

このため、皮には雑菌がたくさん付着している可能性があります。

特に輸入品には注意し、食中毒の影響を受けやすい子供や高齢者が食べる場合には、洗うことも考慮し、皮の取り扱いには十分気を付けましょう。

アレルギーは検査する

アレルギーが疑われる人は、病院で診てもらって、安全だと分かってから、メロンを食べるようにしましょう。

メロンを食べるベストなタイミング

メロンを食べるのに一番適しているタイミングは、ずばり「空腹時」です。

お腹に、未消化の食べ物がたくさん残っている状態でメロンを食べると、ほかの食べ物が消化されるのを待っている間にメロンが発酵してしまいますので、おすすめできません。

朝食や、食事と食事の間に間食として食べるのがよいでしょう。

メロンは、果物の中でも特に水分率が高く、「メロンの90%以上は水分」です。

そのため、体内で消化されるスピードは、おそらくすべての食べ物の中でも1位2位を争うぐらい速いです。

食後のデザートに食べてはいけないの?

メロンを、「絶対に食後に食べてはいけない」ということはありません。

カットフルーツで2~3個ぐらいの少量であれば、腹痛になる可能性は低いでしょう。

食後に食べる時には、量に気を付けるのがポイントです。

メロンを一度に大量に食べる人は少ないかもしれませんが、実は、メロンで起こる腹痛はスイカでも起こります。

食後に大きなスイカを食べてしまうと、消化不良になるかもしれませんので、そちらもあわせてご注意ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

甘くて美味しいメロンですが、実は食中毒の危険性があったり、食べ合わせが難しかったりと、腹痛の原因になりやすい果物でもあるんですよね。

ただ、ほかの食品と比べて、特にメロンだけが危険というわけではありませんので、注意するポイントを押さえて食べれば、今まで通り美味しく頂けるのではないでしょうか。

メロンを食べた時の「消化不良」が気になる人は、スイカや白桃などの、メロン以外の水分が多く、糖度の高いフルーツにも気を付けてくださいね!

参照

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