ダイエットコーラが「太る体」を作る4つの理由

この記事は約7分で読めます。

こんにちは、Satoriです。

今でこそ、健康第一の私ですが、その昔は、コーラがないと生きていけない若者でした。

アメリカに上陸した2004年当初は、毎日、必ず飲んでいました。

すると、半年で5キロ太りました(汗)。

そして、焦った私は、賢いことを思いつきました。

そうだ! ダイエットコーラにすればいいじゃん。

しかし、今ならハッキリと言えます。

あれは、賢くない判断でした。

そのあと、約1年間、ダイエットコーラを止めるまで、その5キロは落ちることはありませんでした。

ダイエットコーラって、太るんですよ!

ダイエットコーラは太る

かつては、アメリカの肥満問題を解決する「救世主」とも言われた、カロリーゼロの炭酸飲料。

しかし、最近では、まったくその「救世主っぷりを発揮していない」という研究や調査が、たくさん出てきています。

まず1つご紹介します。

テキサス大学が、1992年~2004年までに、対象となる65歳以上の男女、749人のウエストライン(腹囲)を数年おきに調査した研究(1)です。

気になる、彼らの腹囲の変化は、以下の通りでした。

  • ゼロカロリー炭酸飲料を飲まない人: 0.77 cm
  • ゼロカロリー炭酸飲料をたまに飲む人: 1.76 cm
  • ゼロカロリー炭酸飲料を日常的に飲む人: 3.04 cm

つまり、

「ゼロカロリー炭酸飲料を日常的に飲む人のウエスト周りの増量は、飲まない人の3倍以上」だったのです

この数値は、1日の活動量、最初に測定したときのウエストの細さ、喫煙、糖尿病の有無などを、考慮して計算されています。

それでも、3倍以上の違いが出ているのは、ちょっと驚きですね(ゼロカロリーなのに!!)。

必ずしも、ダイエットコーラの方が太るわけではない

ネットには、「ダイエットコーラの方がむしろ太る」という意見を、ちらほら目にします。しかし、必ずしも、そういうことではありません。

もちろん、常識的に考えて、砂糖が入っていて、カロリーの高い普通のコーラの方が、すぐに太るでしょう。

アメリカの小児肥満の専門誌に掲載された研究(2)があります。

この研究では、7026人の子供の、2011年~2016年までの、5年間の食事内容が分析されています。

炭酸飲料やゼロカロリー炭酸飲料を日常的に飲んでいた子供の、1日のカロリー摂取量は以下の通りでした。

  • コカ・コーラ・ゼロなどの、ゼロカロリー炭酸飲料を飲んでいた子供は、1日のカロリー摂取量が、水を飲んでいた子供より、196カロリー多い
  • コカ・コーラなどの、普通の炭酸飲料を飲んでいた子供は、1日のカロリー摂取量が、水を飲んでいた子供より、312カロリー多い
  • 普通の炭酸飲料と、ゼロカロリー炭酸飲料の両方を飲んでいた子供は、1日のカロリー摂取が、水を飲んでいた子供より、450カロリー多い

この結果から、普通のコーラを飲んでいた子供の方が、おそらく、ゼロカロリー炭酸飲料を飲んでいた子供よりは、体重も増えていただろうと、予測できます。

しかし、やはり注目すべきは、ゼロカロリー炭酸飲料を飲んでいた子供の、1日の摂取カロリーの増加ですよね。

飲んでいた炭酸飲料のカロリーがゼロであるにもかかわらず、水を飲んでいた子供と比べて、1日の摂取カロリーが、196カロリーも多いのは、とても不思議です。

ここに、「ダイエットコーラは太る」と言われる、理由がありそうです。

ダイエットコーラが「太る体」を作る理由4

さて、ここからは、ダイエットコーラで「太る」理由を、お話ししていきます。

脳は人工甘味料を本物の砂糖と勘違いする

私たちの脳は、「甘さ」を感じると、その後、糖分が入ってくることを期待して、待機します。

実際に、人工甘味料が、脳の甘さを感知する機能を刺激するという研究も発表されています。

しかし、ダイエットコーラの場合、「甘さ」を感じるだけで、糖分は入ってきませんので、脳は混乱してしまいます。

そして、脳は、入ってくるはずの糖分を探し、「糖分が入ってきていませんよー」と信号を送ります。

これが、「甘いものが食べたい」という、欲求として現れるというわけです。

インスリンが分泌されるかも

私たちの体は、砂糖が体内に入ってくると、それを処理するために、インスリンというホルモンを分泌します。

しかし、その処理するはずの糖分が入ってこなければ、インスリン過多になってしまいます。

そして、インスリン過多の状態が続くと、体はインスリンに上手く反応しなくなり、その結果、肥満や2型糖尿病の原因になります。

実は、人工甘味料とインスリンの分泌に関しては、まだまだ十分な研究がされていないのですが、大注目されている研究分野だそうです。

なぜなら、現代人の体は、食生活の悪化、運動不足、環境汚染などから、あらゆる機能が鈍っているからです。

この状態では、「体が人工甘味料に反応して、インスリンが分泌されても、まったくおかしくない」と考える専門家が多いようです。

より甘いものを求めるようになる

人工甘味料の甘さは、普通のお砂糖の200~600倍と言われています。

すごく甘い人工甘味料に味覚が慣れてしまうと、「より甘いもの」を「より頻繁に」求めるようになり、太る原因になります。

甘いお菓子などは、脂質も多く含む傾向にあるため、カロリー摂取の増加も予想されます。

人間は、甘さには、すぐ慣れます。

私もアメリカに来たばかりの頃は、「アメリカのケーキは甘くて食べられたものじゃない」と思っていました。

しかし、それをずっと食べていると、すぐに「美味しい」と思えるようになります。

今は、甘いものは控えていますが、一度慣れてしまっていますので、かなり甘くても、昔のように、吐き出したいと思うほどではありません。

本当に怖いです。

カロリー摂取量が上がる

先ほどの、小児肥満の研究でも少し触れていますが、ダイエット炭酸飲料を飲んでる人のカロリー摂取量は、飲んでいない人よりも高いことが分かっています。

この原因には、色々なことが考えられます。

例えば、以下のようなことです。

  • ダイエットコーラを飲んでいるうちに、より甘いものが欲しくなる
  • 炭酸飲料がカロリーゼロだからと、いつもより甘いものを多く食べてしまう
  • コーラを日常的に飲む人は、元々、砂糖やお菓子を食べる量が多い

子供の砂糖の摂取量は、親がある程度コントロールできると思います。

しかし、大人はどうでしょう?

止めてくれる人がいないからと言って、コンビニで、コカ・コーラ・ゼロと一緒にスイーツを買ったりしていると、かなり危険です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ダイエットコーラは、必ずしも普通のコーラより太るということではありませんが、飲み続けることによって、確実に「太る体質」になっていくようです。

また、ゼロカロリー炭酸飲料の研究は、子供や年配者を対象にしたものが多いんですよね。

なぜかというと、ダイエット炭酸飲料は、もう、太るとか痩せるとかの問題を通り越して、「肥満」や「メタボリックシンドローム」などの、すごく深刻な問題とむずびついているからです。

そして、特にリスクが高いのが、子供と年配者ということです。

人工甘味料には発がん性があると言われるものもありますし、まずは、飲む量を減らすところから、始めたいですね!

引用

  1. Fowler SP, Williams K, Hazuda HP. “Diet soda intake is associated with long-term increases in waist circumference in a biethnic cohort of older adults: the San Antonio Longitudinal Study of Aging”. J Am Geriatr Soc. 2015 Apr;63(4):708-15. doi: 10.1111/jgs.13376. Epub 2015 Mar 17.
  2. Allison C. Sylvetsky, Janet Figueroa, Talia Zimmerman, Susan E. Swithers, Jean A. Welsh. “Consumption of low‐calorie sweetened beverages is associated with higher total energy and sugar intake among children, NHANES 2011–2016.” Pediatric Obesity. Volume14, Issue10, October 2019, e12535.
タイトルとURLをコピーしました